和歌山街道は、和歌山から吉野宮滝を通り、伊勢神宮に至る古代の街道である。

天武天皇の崩御のとき、大津皇子はこの街道を通り、姉である伊勢神宮斎宮の大伯皇女に会いに行ったとされる。

神堀忍(1965): 大伯皇女と大津皇子, 萬葉, no.54, p.13-29 による

本街道は、おおむね中央構造線と一致することから、中央構造線の活動に伴う断層破砕帯に由来すると推定される。